乳がんを知る。予防する。

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乳がんは女性にとって、とても身近な病気です。
ですが、具体的にどのように「身近」なのかは意外と知られていません。
まずは、データや数字から乳がんがどのような病気なのかを見ていきたいと思います。


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乳がんは日本女性の罹患者数がもっとも多いがんです。次いで大腸がん、胃がんと続きます。

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生涯のうちに乳がんになる女性の割合は11人に1人。
50年前は50人に1人、20年前は20人に1人だったことを考えると、大きく増加していることが分かります。

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引用:がん情報センター>がん情報サービス>がん登録・統計>最新がん統計>5.がんに罹患する確率~累積罹患リスク(2012年データに基づく)


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大腸がんや胃がん、肺がんのように年齢が高まるとともに増えるがんとは異なり、乳がんは30代から増加しはじめます。

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年間乳がんで1万人以上の女性が命を落としています。(データは2015年統計)
なお、30年前と比べると3倍になっています。

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日本の乳がん検診受診率は、OECD(経済協力開発機構)加盟国34か国中最低水準です。
1970年代から国を挙げて取り組み、
1990年代前半からがんによる死亡率が減少に転じている米国に比べて、約半数という低さです。

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2年前、タレントの北斗晶さんが乳がんを患ったことが発表され、世の中に衝撃を与えました。
その時の「乳がん」をキーワードにしたGoogle検索数は急上昇し、また、乳がん検査の予約数も一気に増加しました。
ですが、翌月には元の数値に戻ってしまいました。
このことにより、乳がんに対する意識が増えていくかと思われましたが、一過性の反応にすぎませんでした。
人の潜在意識の中には、がんや様々な病気に対する漠然とした不安があるにも関わらず、
自分の身近で何か大きなきっかけがないと行動に移せないことが明らかになった出来事でした。

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引用:マーソ株式会社


◆乳がんのリスクファクター

次の条件にあてはまる人は、乳がんになりやすいことがわかっています。(NPO法人J.POSH HPより)
 
●12歳以下で初潮があった人(乳がん発生率:通常の約2~3倍)
●55歳以上で閉経した人(乳がん発生率:通常の約2~3倍)
●35歳以上で初産を経験した人・出産経験がない人(乳がん発生率:通常の約1.2倍)
●授乳経験のない人(乳がん発生率:約2.5~3倍)
●標準体重を2割以上超えている、肥満の人
●避妊薬ピル、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンを常用している人

ですが、これらに当てはまらなくても、乳がんになるケースも多くあるので注意が必要です。
 
 

◆日本女性に乳がんが増加した理由

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近年、日本女性に乳がんが増加した主な理由として、食生活の欧米化や、女性の社会進出があると考えられています。
食生活の欧米化に伴い、高タンパク・高脂肪の食事が増えた結果、初潮が早く閉経は遅い人が増えました。
さらに、女性の社会進出の増加によって、妊娠・出産を経験する人が減少し、女性が生涯に経験する月経の回数が多くなりました。
(ちなみに、明治時代ごろの女性は、生理が一生涯で50回程度しかなかったそうです。)
女性ホルモンの1つであるエストロゲンは乳がんのがん細胞を増殖させることが知られていますが、
月経中はエストロゲンが多量に分泌されるため、この回数が増えたことが、乳がんの発生と進行に影響を及ぼしている可能性があります。
また、ストレスや不規則な生活によるホルモンバランスの乱れも大きな原因のひとつとされています。
 
 

◆早期発見・早期治療と言うけれど・・・

乳がんは早期発見で90パーセントが治ると言われている一方、
「偽陽性」や「過剰診断」などの深刻なデメリットがあることはあまり知られていません。
早期発見・早期治療はもちろん大切なことですが、それよりも大事なのは、
乳がんにならないように予防することではないでしょうか。
nenneでは、「食事」「生活」「からだ」の3つの切り口で、毎日の暮らしの中でできる「予防法」をご紹介します。
 


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