からだの声を聞く。

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乳がんの予防のためには、なにをすればよいのか。
毎日の暮らしの中でできることとして、
食事の内容や生活のリズムを見直すことをお伝えしてきましたが、
最後に、自分自身のからだの声に耳を傾けることについてお話したいと思います。

 


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からだは、日々わたし達にサインを発信しています。
例えば、頭痛や腹痛。肩こりがとれない。
顔にできものができたり、からだに湿疹ができたり、足がむくんだり。
そんな「からだの声」に耳を傾けずに、無理をしたり不調を薬でしのぐことを繰り返していると、
なんらかの異常が出たり病気になってしまうのだと思います。
乳がんは、自分自身で発見できる数少ないがんです。
乳房の皮膚にひきつれやくぼみができたり、乳頭から分泌物が出たり、
ただれや変形がおきることもありますが、一番分かりやすいのが「しこり」です。
乳がんを発見するきっかけとなる症状の75%以上は「しこり」であるというデータもあり、
日頃から意識したいポイントとなります。
月に1回、じっくり観察する習慣をつけましょう。

 

【しこりのセルフチェック】

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1)鏡に向かい、腕を上げて、
乳房の変形や左右差がないかをチェックしましょう。

 
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2)渦を描くように手を動かし、
乳房にしこりがないか指でチェックしましょう。

 
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3)仰向けになって外側から内側へ指を滑らせ、
しこりの有無をチェックしましょう。

【nenneでしこりを体感する】

nenneでは、3階の授乳室に乳がんのしこりを体感できる
「しこりチェッカー」を設置しています。
ミニ型の簡易的なものですが、実際のしこりがどのようなものか
お分かりいただけるかと思います。ぜひご自身の指先でお確かめください。

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【異常があればすぐ受診を】

もしもしこりや異常を見つけたら、産婦人科ではなく
乳腺専門医がいる「乳腺外科」か「外科」
を受診するようにしてください。

>>乳腺専門医リスト(一般社団法人日本乳癌学会HP)


 


 
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授乳中は乳がんにはならない、という説を耳にすることがありますが、実際どうなのでしょうか。
結論から言うと、授乳中に乳がんを発症する確率は非常に低くまれなことですが、
ゼロではありません。
授乳中のしこりは乳腺のつまりによることが多く、授乳後やマッサージの後には解消されたり、
いつの間にかなくなってしまうことがほとんどですが、
反対に、しばらくなくならないしこりや、動かないしこり、
徐々に大きくなっているしこりがある場合には、
念のため乳腺外科を受診し、検査を受けることをおすすめします。
今年6月にお亡くなりになった小林麻央さんも、
ふたり目のお子さんの授乳中にしこりを発見されました。
「単なるおっぱいのつまりだから大丈夫」と自己判断で済まさずに
気になるしこりを見つけたら早めの対応を心がけるようにしてください。

また、乳がんのしこりは痛くない、とされていますが、
様々な原因により痛みをともなう場合もあります。
「乳がんは痛くないもの」という固定観念を持ちすぎると、
発見を見逃してしまう可能性もありますので、
「乳がんでも痛い場合がある」という認識を持つようにしてください。

 


 
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子育て中のお母さんは、自分のことよりも
子どもや家のことを優先してしまいがちです。
毎日いろいろなことに忙しくて、自分のからだに不調を感じても
ついつい後回しにしてしまいますね。
ですが、少し立ち止まって、考えてみてください。
あなたにもしもなにかあったら、あなたが自分よりも大切にしている
子どもやご家族がどれだけ悲しむかを。

毎日、ほんの少しでいいのです。
あなたの魂の乗り物である、からだの声に耳をかたむけ、
そして、対話をしてみてください。
どこかに不調を感じたら、まずは「お疲れさま」
「ありがとう」そして、「無理をさせてごめんね」
その後は、どうしてそうなったか、考えてみてください。
無理をしたり我慢をした結果かもしれません。

あなたのからだを、命を、守れるのはあなただけなのです。
それを、これからも忘れないでいただきたいと思います。

   


 
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