「まさか自分が」
癌を告知されたとき、誰もがそう思うのではないでしょうか。
私は今年4月に乳がんの告知を受けました。
親族で乳がんの人はいないのに・・・
癌なんて、自分の人生とは関係のないことだと思ってたのに・・・
そう、まさに、「まさか自分が」でした。
腫瘍が大きかったこともあり、すぐに手術をし、現在は抗がん剤での治療中です。
こうして言葉にすると淡々としていますが、検査を受けるまでのこと、
検査のこと、検査から告知までのこと、告知をされたときのこと、治療法の選択や手術や治療のこと、
そして家族とのこと・・・
とても言葉では表現できないほど様々な、本当に様々な感情を味わいました。
乳がんは女性にとって大切なものを奪う、恐ろしい病気です。
女性のシンボルでもある胸の摘出に加え、抗がん剤による副作用として生じる外見上の変化もあります。
身体はむくみ、髪だけでなく眉毛やまつげも脱毛し、爪は変色・変形し・・・
治療が終われば元のように戻っても、その期間はつらく悲しいものです。
(乳がんのタイプや転移の有無によって治療法や副作用は変わってきます)
また、患者当人だけでなく、家族やまわりの人にも大きな影響を及ぼします。
私はこの病気を体験し、「こんな思いはもう誰にもしてほしくない」と強く思いました。
そして今、自分にできることはなんだろう、と考えたとき、
自分が関わっているnenneでの発信を考えついたのです。
nenneに来てくださるお母さんたち。
毎日大変なこともあるけれど、かわいい赤ちゃんに癒され元気をもらっていることと思います。
赤ちゃんのために、大切な家族のために、まずは自分自身を大事にしてください。
毎日の暮らしの中で、乳がんだけでなく、他の病気も予防ができるはずです。
気になる症状があっても、毎日忙しくて後回しにしていませんか?
不健康だな、と思いながらも、適当な食事を繰り返していませんか?
ストレスをためこんでいませんか?
無理は必ず身体のどこかに負荷がかかっているはずです。
どうかそのままにせず、家族のためにも行動してください。
ひとりでも、私のような体験をしなくてもすむように。
このプロジェクトが、あなたが行動するきっかけになることを願ってやみません。
2017.10.1
nenne director Nana Nagai